ずいぶんと前になりますが、あるマンションに住んでおりました。かなり大きなマンションで、済んでいる住民も若い人ばかりで、自治会が積極的でした。年数回は総会があり、子供たちも入れて、それはそれで楽しいマンションでした。
その分、自治会の役員の仕事は大変でした。少なからず住民同士のトラブルもありましたので、なおのことです。
あるとき、運悪く(?)、自治会の会長なるものになってしまいました。1年間何も無ければいいなぁ、、、と思っていましたが、それはそれはいろんなことが起こりました。その中の一つが、ゴミのお話です。
ある朝、私の自宅に電話がありまして、住民の方からでした。「となりにある公立中学の子供たちと思われる子が、ゴミ捨て場にゴミを捨てて帰って行った」という内容でした。ゴミ捨て場に行ってみると、確かにゴミが置いてあり、ゴミ収集があるまでそこに放置になりますが、カラスや猫が荒らすことを考えると、避けておくしかできませんした。
数日経過し、ゴミが綺麗になった後、また御電話があり、ゴミ捨て場に中学生が・・・とのお話で、行ってみると、またゴミがありました。
参ったなぁ、、、と思い、3回目でゴミ捨て場を見ていたところ、2,3名の制服を着た男子中学生が、ゴミを捨てていました。
ちょっといい?と、子供たちに声をかけたところ、少し驚いた顔をした子供たちは、ごめんなさいと謝ってきました。ここは住民向けであり、捨てないでね、でも、まぁ、中学校には言わないと行けないから、と言ったところ、子供たちは帰っていきました。
驚いたのはその後です。
中学校の先生と名乗る女性から電話があり、謝罪されるのかとおもいきや、
「中学校のゴミを捨てて何が悪いのか?」と
実はこの時点で、すでに役所のホームページで確認済みでして、地域毎に市役所に御願いして回ってもらっていることがわかり、中学校などは住民とは異なる枠で回収していることもわかっていました。
そのことを説明すると、今度は
「そのゴミ回収では間に合わないので、捨てさせてくれないか。代わりに子供たちに掃除をさせる。」と・・・
驚きました。
子供たちはあなたの奴隷じゃないでしょう。そう思いました。
とにかくお断りをして、早々に中学校に正式なクレームを伝えました。
さらにその後、教頭先生も校長先生も同じ御願いをされたという顛末があるのですが、オトナの指示にしたがった子供たちが気の毒でした。