いろいろなチェーン店等の異物混入が話題となっています。大学の頃の思い出が頭をよぎったので、少しご紹介します。
このお話は、フェイスブックのウォールにも書いたのですが、少し文体を変えて書きます。
今から20年以上も前、私が大学生だった頃のお話です。
そのころは本当にお金がなくて、貧乏学生という言葉がぴったりの私でした。本当に毎日がきつかったのですが、やはり友人も同じくらい厳しい貧乏学生をやっていました。そんなお金のない大学生がよく食べたものといえば、大学生協のカレーでした。記憶があいまいではありますが、130-180円だったか、そんなおねだんでした。
そのカレー、驚かれるかもしれませんが、野菜についているタグみたいな針金とか、虫とか、ゴム手袋の指の部分とか、たまに入っていることがありました。頻度としては、大学4年間で5,6回程度だったと思います。どれもびっくりしたことはしたのですが、特にゴム手袋の指の部分が入っていた時は、驚きました。友人が私に話した言葉や表情まで鮮明に覚えています。
私は、友人と二人で生協の食堂に行きました。その友人が、いつものように貧乏学生に大人気のカレーを頼んだところ
「おお!やった!今日はあたりだよ。すげーよ、タナカちゃん。肉が入っているよ。」(私は当時タナカちゃんと呼ばれていました。)
とほくほく顔で話しかけてきました。満面の笑み、そんな表情でした。片手にもったスプーンには、カレーとお肉がありました。そのスプーンを口に入れて、
もぐもぐ、
もぐもぐもぐ、
もぐもぐもぐもぐ、、、、、
しばしのもぐもぐが続いた後、顔色が変わり
「わー、なんだこれ、、、」
と出したものは、ピンク色のゴム手袋の指の先でした(笑)
生協のおばちゃんに言ったところ「あらあら、、、」とイイながら、同じ鍋からカレーをとって、「新しいものと交換するわねー」とにこやかに渡してくれました。異物を発見した時点で、すでにカレーを5割以上食べていた私の友人は、
「やった!ラッキーだよ!タナカちゃん。毎日なんか入っていれば2回食べれる!」
と、嬉しげに、興奮しつつ、更に満面の笑みを浮かべ、新しいカレーをほうばっておりました。
異物が入っていたのは、よろしくはないかもしれませんが、貧乏でも一杯のカレーで幸せになれた良い時代だったんだなと思います。
大学時代の良き思い出です。
なお、アイキャッチに使ったカレーは、六本木近くのお高い、いえ、美味しい野菜たっぷりカレーです。
異物混入で思い出した大学生の頃の話
in ブログ