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インターネットツールのお作法

メールやスカイプ等のインターネットを使ったコミュニケーションツールは、今やビジネスの中心となったと言っても過言ではないでしょう。電話やFAXでは不足している要素を補完したと私自身も思っています。
これらインターネットツールが電話と違うもっとも大きな要素は、一方的にメッセージを送信できる点です。相手が読んでいようといまいと、一方的にメッセージを送信できてしまいます。受信側は受信側で、一方的に返信をしない、見ないことができます。またこれらのメッセージをブロックすることもできてしまいます。
電話でも、電話に出ないというアクションを取ることはできたかと思いますが、インターネットを使ったコミュニケーションツールですと、さらに強くこの一方的な要素が強いと感じられます。
前述したとおり、もはやインターネットを使ったコミュニケーションツールは、ビジネスの中心になっておりますので、ある程度のお作法が必要なのだろうと思うようになりました。
そう考えてふと周りを見回してみると、実際に運用されているシステムとしてのヤフオクは、このお作法がすごくうまく動いている例だと感じました。具体的には、ヤフオクの取引掲示板が素晴らしいのです。取引掲示板は、「オークション終了後の取引連絡が行える、非公開の掲示板形式のツール」です。この取引掲示板が素晴らしいのは、

  • やりとりの回数が制限されている
  • メッセージの文章量が制限されている
  • 4種類の件名が用意されている
  • 件名無しが許されない
  • 定型文が用意されている

などです。以前は、ヤフオクもメールでやりとりしていたと思うのですが、取引掲示板が登場してからは、トラブルが少なくなったのではないかと感じます。
ある程度の制約をつけることが、お作法であり、結果的に全体のコミュニケーションを促進させるのだと感じます。
インターネットツールは、自由度は極めて高いですが、ビジネスで必要となるお作法・プロトコルをつけてあげないと、だれも使えないツールになってしまうタイミングなのかもしれません。