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この記事について
この記事では、注目のオープンソースソフトウェア「perplexity-mcp」を取り上げ、その機能や活用方法について詳しく紹介します。この記事は、OSSに対する理解を深めるとともに、開発者やデータサイエンティストが実際のプロジェクトで利用できる有益なツールを見つける手助けをすることを目的としています。
「perplexity-mcp」は、Perplexity AIのAPIを利用したモデルコンテキストプロトコル(MCP)サーバーであり、Web検索機能を提供します。このツールは、検索機能が必要なさまざまなアプリケーションに統合可能で、特に初期の問い合わせや情報収集プロセスを効率化するのに役立ちます。たとえば、Anthropicに関する最新ニュースを収集する際に、「過去1週間のAnthropicの新着情報を検索する」というようなプロンプトを使うことができます。
「perplexity-mcp」を導入することで、開発者は最新の情報を迅速に取得し、プロジェクトの意思決定をサポートするためのインサイトを得ることができるでしょう。これにより、作業の効率が向上し、より充実したアウトプットに結びつくことが期待されます。それでは、具体的な機能や導入方法について詳しく見ていきましょう。
リンク:https://github.com/jsonallen/perplexity-mcp

本コンテンツは、弊社AI開発ツール「IXV」を用いたOSSツール紹介です。情報の正確性には努めておりますが、内容に誤りが含まれる可能性がございますのでご了承ください。
1. perplexity-mcpでできること
perplexity-mcpは、Perplexity AIのAPIを利用したモデルコンテキストプロトコル(MCP)サーバーで、ウェブ検索機能を提供します。このツールは、AnthropicのClaudeデスクトップクライアントと連携して動作します。ユーザーは、「最近のAnthropicのニュースをウェブで検索する」といったプロンプトを使用して、最新の情報を効率的に取得することができます。
1.1 提供される機能
perplexity-mcpサーバーは、以下の機能を提供します:
- ウェブ検索機能:
perplexity_search_web
プロンプトを利用し、ウェブ上での情報検索を行います。- 必須の引数として
query
が必要です。 - 結果を時間でフィルタリングするためのオプション引数
recency
も利用可能です(例: 過去24時間、過去7日間など)。
- 必須の引数として
2. セットアップ手順
perplexity-mcpをセットアップするための手順は以下の通りです。
2.1 Smitheryによるインストール
Smitheryを使用して、Claudeデスクトップ用にperplexity-mcpを自動的にインストールできます。コマンドは以下の通りです。
npx -y @smithery/cli install perplexity-mcp --client claude
2.2 UVのインストール
perplexity-mcpは、UV(Pythonパッケージおよびプロジェクトマネージャー)を必要とします。UVがインストールされていない場合、以下の手順でインストールします。
- macOSの場合(Homebrew使用):
brew install uv
- macOSおよびLinuxの場合:
curl -LsSf https://astral.sh/uv/install.sh | sh
- Windowsの場合:
powershell -ExecutionPolicy ByPass -c "irm https://astral.sh/uv/install.ps1 | iex"
2.3 環境変数の設定
claude_desktop_config.json
に以下の環境変数を設定する必要があります。APIキーはPerplexityから取得できます。
PERPLEXITY_API_KEY
: Perplexity AIのAPIキー
オプションの環境変数として、使用するモデルを指定するPERPLEXITY_MODEL
も設定可能です(指定しない場合はデフォルトで「sonar」になります)。
利用可能なモデル:
– sonar-deep-research
– sonar-reasoning-pro
– sonar-reasoning
– sonar-pro
– sonar
– r1-1776
2.4 CursorおよびClaude Desktopへのインストール
ツールをMCPサーバーとして追加するため、CursorまたはClaudeの設定ファイルを編集します。
"perplexity-mcp": {
"env": {
"PERPLEXITY_API_KEY": "XXXXXXXXXXXXXXXXXXXX",
"PERPLEXITY_MODEL": "sonar"
},
"command": "uvx",
"args": [
"perplexity-mcp"
]
}
Cursor用設定ファイル:
– macOS: /Users/your-username/.cursor/mcp.json
– Windows: C:\Users\your-username\.cursor\mcp.json
Claude Desktop用設定ファイル:
– macOS: ~/Library/Application\ Support/Claude/claude_desktop_config.json
– Windows: %APPDATA%/Claude/claude_desktop_config.json
正しく動作しているか確認するため、Claudeクライアントを開き、「openaiの最近のニュースを検索する」といったプロンプトを使用します。ツール使用を確認するアラートボックスが表示されるはずです。
3. 簡単な使い方
perplexity-mcpをセットアップ後、以下の手順で簡単に利用できます。
3.1 プロンプトの使用
Claudeデスクトップクライアントで、以下のようなプロンプトを入力します。
- 「ウェブで最新の情報を検索する」(例: “Search the web for news about AI in the past week.”)
このプロンプトを入力すると、perplexity-mcpが指定した情報をウェブから取得し、結果を表示します。
3.2 結果の確認
検索結果は、Claudeクライアント内で確認できます。ユーザーは、結果を基にさらなる情報収集を行ったり、次のアクションを決定したりできます。
結論
perplexity-mcpは、Perplexity AIのAPIを利用して、効率的なウェブ検索を実現する強力なツールです。適切なセットアップを行うことで、Claudeデスクトップクライアントと連携し、最新の情報を迅速に取得することが可能です。特に、情報収集やリサーチを行う際に、その利便性を大いに活用できるでしょう。