今日、とある人から言われました。「それでも続けるなんて、すごいですね。」新型コロナウイルスなど外的な環境も含め、そうとう変わり者に映ったのだろうと思います。頭の中にふっとわいたことばは、2つ。「失敗ばっかりでぜんぜんすごくない」「それでも続けるのは実現したい未来があるから」でした。
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失敗ばかりでぜんぜんすごくない
自分のことをすごい、なんてことは、最初に起業して以来、思ったことは一度たりともありません。自分の会社のことを、すごいなと思ったことはあります。所属する社員の方々の力をすごいと思ったこともあります。けれど、自分はダメだなぁ、、、と思うことばかりです。
がんばったな、と思うことは時々あります。すごく細かい作業とか、コツコツ続けたこととか。それでも時々しかありません。
それでも続けるのは実現したい未来があるから
若い頃、いろいろと自分でやれることをやってしまうタイプだったので「技術的な部分ではやりたいなと思っていることは全部やってしまった」と感じていました。
起業してからも「田中さんは何がやりたいんですか?」と聞かれることもあり、会社のビジョンとは異なることを発言していたような記憶もあります。
ですが、今は、違います。実現したい未来があります。
ミッション 社会課題を技術で解決する
エルブズのミッションは「社会課題を技術で解決する」です。創業時に掲げたミッションと少し表現を変えてる時期がありますが、ほぼ一貫して同一のミッションです。
あほやな、と思われる方もいるかもしれません。我々も、もっとテッキーな会社にしたいなとか考えた時期が無いと言えば嘘になります。が、法人にとってミッションは、人間で言えば出身地みたいなもので、変えようのないモノです。ご経験の無い方には伝わらないかもしれませんが、出身地が変えられないように、変えようと思っても変えられないのです。
特に私が経営する場合、この社会課題を技術で解決するには、ずっとこだわると感じています。
ビジョン 対話技術でインターネットをかんたんにする
ミッションとビジョンを区別しない方もいらっしゃると思います。私も、エルブズ創業当時は、あまり考えていませんでした。しかし、ミッションとビジョンは明確に異なることに創業して少したった後に気がつきました。もっとも気がついた後も、言語化することは難しくて、当時のエルブズ企画の社員の方々に検討してもらっていましたが、明確にお示しが出来ずにいました。
明確に記載したのは、2019年に入ってのことです。当社役員をしていただいている 冨永は大阪大学大学院で対話の研究をしています。非常勤の役員をしていただいている東京大学 松原先生はAIのご研究の第一人者。顧問の名古屋大学 小川先生は、ロボットなどを使った対話の研究者です。すなわち、私たちは、対話技術で、世の中を変えたいと思っているのです。
どう変えたいか、について、当社はシニア向けアプリばかり取り組むものですから、見守りソフトを作っている会社と思われがちですが、そうでありません。スマホの登場で多くの方がインターネットを上手にお使いになれるようになりました。しかし、シニアの方も含め、まだお使いになっていない方々でも、インターネットをもっとかんたんに使える世界にしたい、そう考えています。
すなわち「対話技術でインターネットをかんたんにする」なのです。
実現したい未来は、すぐ近くに来ていると思う
実は、先日、とある基礎自治体様からの技術的な質問を受けて、試行評価を行ったことがらがあります。大騒ぎするほどのおはなしではないので、あまり書きませんが、久しぶりに冨永、私とも、へえ、と思うことが検証できました。
その実感として、実現したい未来が、すぐ近くに来ていると実感しました。
その未来は、いま、開発しているささえAIで実現したいと思います。