2019年度に議論を続けた「生活元気度ワーキンググループ」があります。「御用聞きAI」というプロダクトで実装した「生活元気度」という指標をビジネスに利活用できないかを議論するグループです。
上記が「御用聞きAI」というモバイルアプリで、上部に緑色になっているのが、「生活元気度」です。御用聞きAIでは、家族どうしで生活元気度をみて、緩やかに見守る、むしろ見守らない見守りを目指したサービスでした。
1年間の議論、インタビューなど多くの知見を得ることが出来ましたが、一番厳しいご意見が、
「自分の体調が数字で分かるのは、自分は見たくない。高齢者のデメリットにしかならないじゃないか。」
というご意見でした。
まったく気がつかなかったのですが、例えば定量化出来たとすると、免許証の返納ですとか、口座が凍結されるとか、申込ができないとか、すべて今まで出来たことが出来なくなるという意味なんです。
高齢者の方のメリットになること、それをずっと考え続け、昨年度末にささえAIというコンセプトにたどり着きます。ささえAIは、高齢者と大学生で対話をしてもらい、地域コミュニティをつくろうというサービスです。
開発はようやく小さな部品の検証を始めるに至りました。検証には、実際の自治体や大学、高齢者の皆さんや、学生の皆さんにも御協力をいただく予定です。
私たちエルブズにとっては、ささえAIは、御用聞きAIの後継サービスになるでしょう。少しずつ、少しずつ、完成を目指します。