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エルブズに込めた思い、御用聞きAIに込めた願い

はやいもので、今年度も3月になりました。時節柄、卒業式も行われる季節です。私達エルブズも、例年通りではありますが、3月でたくさんの区切りが訪れます。平成が終わる、2019年3月というタイミングでもありますので、あらためて振り返ってみたいと思います。

エルブズに込めた思い

私は、20年間、大企業が社会課題に取り組む新しい事業を生み出し日本の未来を創る、という仮説を信じてチャレンジをしてきました。いくつかの大企業様とともに、いくつかのベンチャー会社を生み出し、運営をしました。エルブズにおいては、2016年2月にTIS株式会社の新規事業として、立ち上げ、3年間という時間をご一緒させていただきました。私達が目標においた社会課題は「過疎地高齢化」。エルブズを通じて、全国の自治体の皆様、とくに過疎地域で高齢化問題に取り組んでいるたくさんの方とお会いすることができました。今から振り返ってみても、クレイジーだったと思えるほど、私の人生をかけたアクションをとれたと感じます。むしろ、よく体を壊さなかったと、よく事故を起こさなかったと思えるほどの、人生をかけたアクションでした。まさにベンチャー、毎日が命をかけた冒険でした。
その冒険を通じて、たくさんの方にお世話になり、可愛がっていただき、エルブズは社会にご恩返しをする小さな企業になったと感じるようになりました。そのご恩返しは、エルブズにしかできないことであろうとも感じ、この会社の小さな小さな社会的責任を、代表としてしっかりと果たすことが私の最優先事項になっていきました。
エルブズは、社会課題解決をビジネスで実現する企業です。とてもハードルの高い目標です。創業時のその目標を忘れることなく、たくさんの方々にご恩返しができる企業としてこれからもエルブズを運営してまいります。

御用聞きAIに込めた願い

「高齢化」は、我が国日本にこれまでないほどの大きなインパクトを与えることになるでしょう。日々の生活の中で、すでにその兆候は多々出ています。必然的に生活は変化をしていっているのです。変化の中では、時として、マイナスのインパクトにさらされる人が出てきます。その一つが、「独居」という社会課題です。高齢化とあわせて「独居高齢者」が大きな社会課題になる、それが私達が考えてきたものでした。上記に書きましたが、当初エルブズは、過疎地高齢化に取り組んできたのですけれども、現在は「独居高齢者」に取り組む企業になったとも言えるかと思います。

御用聞きAIは、実証実験3年間18回を通じて、買い物難民対策、交通難民対策など多数の課題に取り組んできたアプリケーションです。たくさんの機能を開発、試験運用してきました。ICTにできること、AIにできること、それを考え続けた3年間でした。
2018年11月30日、私の実父が他界しました。私の母親が、独居高齢者となりました。私は、その家族になったのです。
社会課題の当事者となりました。
御用聞きAIなら、私の家族に、私に、役立つアプリケーションになる、そう感じました。御用聞きAIは、「見守らない見守り」に特化し、私達のような高齢者と家族に役立つアプリケーションになっていきます。
2019年2月、御用聞きAIでは、かぞく機能が実装されました。

御用聞きAIは、独居高齢者とその家族のために、社会に役に立つアプリケーションとして、これから成長してまいります。エルブズ代表として、そして社会課題当事者として、御用聞きAIを育てて参ります。

このエントリの最後に

2019年2月〜3月にかけて、いくつかのきっかけで、上記思いをたくさんの方に聞いていただきました。ご心配をされた方もいらっしゃるかもしれません。それでもなお、エルブズに、御用聞きAIに、私が私の人生をかけることを、受け入れてくださった方もいらっしゃいます。
お世話になった自治体の皆様、社協の皆様、大学の先生方、メディアの皆様、TIS株式会社の皆様、そして、高齢者の皆様、平成が終わる2019年3月、心新たに取り組んで参ります。
がんばります!