閉店に思うビジネスのありかた

今日、東京某所にあるフレンチのお店が閉店したことを知りました。非の付け所の無い、そんなお店でした。誰を連れて行っても恥をかくことは無かったです。本当に素晴らしいお店だったんです。事実、飲食店が掲載されるサイトでも高得点連発でしたし、その書き込みも、顧客とのリレーションシップがうまく取れていることを示すものでした。
しかし、閉店したんですね。
わずは2年ほどのことでした。
このお店を見て、感じたことは、たったひとつ。値付けです。安すぎたのです。どのお料理をとっても、仕入れからなにからこだわっていらっしゃいました。素晴らしいと思いますし、本当に美味しいのですが、提供されるコースがどれも周りのお店よりもがつんとお安いのです。お安いのも良いんです。悪くないと思うのですが、そのエリアで、そうとう大変だったろうと思うくらいのお値段だったのです。
もっと高くした方が良いのに。
お値段が高くてもうまくいく、お値段が安すぎるとうまくいかない、そんなアンバランスを閉店という形で目の当たりにしました。なぜそのようなことが起きたのか、実は、そこに関係するかもしれないお店の運営のあり方がありました。
ご夫婦でやっていた
のです。ホールは奥様が、厨房は旦那様が担当されていました。とても気さくな奥様だったのですが、旦那様が出されるお料理をもっと高くご評価いただく役割だったのでは無いかと思うのです。奥様批判をしているわけでは無く、時として人は、家族や自分の会社の同僚を、実際の実力よりも低く評価するときがあります。

  • 素晴らしいけど、これくらいじゃ無いと売れない
  • これくらいだったら買うとXXさんが言った

もっと旦那様のお料理は価値があったのではなかろうか、そんなことを思います。過信はいけないのでしょうけれども、過小評価はもっといけません。このご夫婦は、きっとまたお店を開業されることでしょう。これまでよりもずっと美味しいお店になるでしょう。だからこそなのですが、お値段、しっかりと設定して欲しいなと思うところです。
最後になりますが、最近素晴らしいと思ったお店があります。それが、ハンディキャップをもたれた方が運営しているイタリアンです。ランチの時間にお伺いしたのですが、なかなか良いお値段をお支払いすることになります。ちょっと高めくらいです。素晴らしいと思うんです。ハンディキャップがあろうと無かろうと、美味いものは美味い。対価、取りましょうよ。そう思うんです。
私たちも、たくさんの方の役立てる、そういう思いでがんばってサービス作ります。ですから、ちゃんとした対価をお願いすることにしたいと思っています。最初のお試しは、フリーですが、これでいいや!と思っていただけるサービスに育てていきます。エルブズ一同がんばっておりますので、是非。