[OSS紹介#34] Brave Search:柔軟な検索機能で情報収集を効率化するツール紹介

この記事について

この記事では、注目のオープンソースソフトウェア(OSS)を定期的に紹介していくシリーズの第34回目として「Brave Search」に焦点を当てます。今後数回にわたり、有用なモデルコンテキストプロトコル(MCP)をいくつか取り上げ、それぞれの特徴や利点を詳しく解説していく予定です。

「Brave Search」は、MCPサーバーの実装の一環として、ウェブ検索とローカル検索の機能を統合した強力なツールです。このツールは、一般的な検索クエリに加えて、ニュースや記事の検索、さらにはビジネスや飲食店の詳細情報を見つけるためのローカル検索機能も備えており、非常に柔軟性があります。

最近の検索エンジンユーザーは、結果の質や安全性、さらにコンテンツの新しさに対する要求が高まっています。「Brave Search」は、こうしたニーズに応えるための機能を持っており、特に柔軟なフィルタリングやスマートフォールバック機能が評価されています。本記事では、このツールの概要とその開発者にとっての意義を詳しく見ていきたいと思います。

リンク:https://github.com/modelcontextprotocol/servers/tree/main/src/brave-search


本コンテンツは、弊社AI開発ツール「IXV」を用いたOSSツール紹介です。情報の正確性には努めておりますが、内容に誤りが含まれる可能性がございますのでご了承ください。

1. Brave Search MCP Serverでできること

Brave Search MCP Serverは、Brave Search APIを統合したMCPサーバー実装であり、ウェブ検索とローカル検索の両方の機能を提供します。

1.1 特徴

  • ウェブ検索: 一般的なクエリ、ニュース、記事に対して、ページネーションや新鮮さのコントロールを提供。
  • ローカル検索: ビジネス、レストラン、サービスを詳細情報とともに検索可能。
  • 柔軟なフィルタリング: 結果のタイプ、安全レベル、新鮮さを制御。
  • スマートフォールバック: ローカル検索で結果が見つからない場合、自動的にウェブ検索にフォールバック。

2. セットアップ手順

2.1 ライセンス

Brave Search MCP ServerはMITライセンスの下で提供されています。このライセンスにより、ソフトウェアの使用、修正、配布が可能です。

2.2 動作環境

  • Docker: 利用するにはDockerがインストールされている必要があります。
  • NPX: Node.jsがインストールされている必要があります。

2.3 APIキーの取得

  1. Brave Search APIアカウントにサインアップします。
  2. プランを選択します(無料プランは月2,000クエリ)。
  3. 開発者ダッシュボードからAPIキーを生成します。

2.4 インストール手順

Dockerを使用する場合

以下の設定をclaude_desktop_config.jsonに追加します。

{
  "mcpServers": {
    "brave-search": {
      "command": "docker",
      "args": [
        "run",
        "-i",
        "--rm",
        "-e",
        "BRAVE_API_KEY",
        "mcp/brave-search"
      ],
      "env": {
        "BRAVE_API_KEY": "YOUR_API_KEY_HERE"
      }
    }
  }
}

NPXを使用する場合

以下の設定をclaude_desktop_config.jsonに追加します。

{
  "mcpServers": {
    "brave-search": {
      "command": "npx",
      "args": [
        "-y",
        "@modelcontextprotocol/server-brave-search"
      ],
      "env": {
        "BRAVE_API_KEY": "YOUR_API_KEY_HERE"
      }
    }
  }
}

3. 簡単な使い方

3.1 ウェブ検索の実行

brave_web_searchツールを使用して、ウェブ検索を行います。入力は以下の通りです。
query(string): 検索語
count(number, optional): ページあたりの結果数(最大20)
offset(number, optional): ページネーションオフセット(最大9)

3.2 ローカル検索の実行

brave_local_searchツールを使用して、ローカルビジネスやサービスの検索を行います。入力は以下の通りです。
query(string): ローカル検索語
count(number, optional): 結果数(最大20)

ローカル結果が見つからない場合、ウェブ検索に自動的にフォールバックします。

結論

Brave Search MCP Serverは、柔軟な検索機能を提供する強力なツールです。特に、ウェブ検索とローカル検索の統合が便利で、さまざまな検索ニーズに応じたフィルタリングが可能です。セットアップも比較的簡単であり、APIキーの取得さえ行えば、すぐに利用を開始できます。今後のMCPツール紹介においても、Brave Searchはその有用性から注目すべき存在です。