真面目な不真面目を思い出す

はじめて会社を経営したのは、1999年のことでした。30歳そこそこだった私は仲間と夢見ていたことを覚えています。会社が始まりほどなくして、何かがおかしいと感じることになります。詳しくは書きませんが、何かがおかしい。いくつかの事柄が起きた後に、当時の社員の皆さんに伝えた言葉がありました。
「世の中には、いろいろな真面目と不真面目がある。その中で、真面目な不真面目には、ならないで欲しい。」
というものでした。真面目な不真面目とは、どういうものか、というと、
「ルールなどに照らし合わせると真面目に仕事をしているように見えるけれども、実のところ仕事をしていない」
と表現した記憶があります。今でも、真面目な不真面目がある、という考えは変わっていません。先日とあることで、哲学者であり思想家のハンナ・アーレントの映画があったことを知りました。

「悪は悪人が作り出すのではなく、思考停止の凡人が作る」という名言で知られるハンナ・アーレントは、有名な著述家、大学の先生の印象がありました。きっと私の考えた「真面目な不真面目」の発生する原因は、思考停止なのだろうなぁ、、とも考えていたところでしたので、土日を利用してこちらの映画を見てみました。非常に重い印象の映画で、成功者としての印象が強かったハンナ・アーレントの苦悩を見せられました。
幸いなことに、今経営しているエルブズでは、真面目な不真面目を感じたことはありません。むしろ、私が教えられることも多く、助けてもらっていると感じています。しかし、近い将来、組織がそれなりにできてきたときに、真面目な不真面目を感じることがあるやもしれません。次のステージに進む今だからこそ、ハンナ・アーレントを今一度読み返してみようと思うに至りました。
そこから何が見えてくるのか、具体的なアクションとしてとっていきたいと考えております。
ここのところ、毎回弊社エルブズのサービスへのリンクを入っていたりするのですが、今日は当社メンバが全員掲載されているページをご紹介します。採用のページに、当社の関係者が全員紹介されています。良ければ、是非ご覧なってください。
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