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タックルの件を見て思う、人はすべてを成長の種にする

某大学のアメフトの件が、連日ニュースになっています。知らない方はほとんどいないと思いますが、大学生のアメフトの試合で、開始直後から、悪質なタックルなどのプレーをした選手が1名いて、退場となった、というニュースです。
たくさんのメディアの方々が事実関係を追いかける中、

  • 当該選手が退場後泣いていた
  • 試合前の5日間くらい練習にも参加させてもらっていなかった
  • 指導者からなにがしかの指示を出されていて、それを実行するなら試合に出してやると言われていた

との話まで飛び出ているようです。事実関係は、立場によっても見え方が変わりますし、私がどうこう言える立場ではありません。私が思っているのは、2点。

  • 泣いているということはなにがしかの思うところがあるのだろうから、自分でそれを言おう
  • 人生は長いから、やったことは消えないけれども、成長の糧にしよう

の2点です。大学生は、年齢としては大人の年齢ではありますが、社会の一員としての経験は少ない状況です。また現実的に、小、中、高、大学という中で、多くの方が大学まで進学までいくことを考えると、一昔前の大学生とは似て非なるものとも思います。だとすると、研究すれば良い、勉強すれば良いだけではなく、人間的な成長もまた大学教育の中で必要なものになったと思うのです。
特に今回は、大学におけるサークル活動という非常にグレーな部分で、このような事件(すでに相手方が被害届を出されたようですから、事件という表現を使いました)が起きているわけですから、教育、という観点で今回の件をあらためて考える良いきっかけになって欲しいなと思うところです。
似たようなお話として、高校野球でエース級のピッチャーに、優勝するまで連投させるなどの課題も議論されると思うんですよね。がんばることと、体をぶっ壊してまで何かをやらせるのは違うと思うのです。仮に本人が「やりたい」と言ったとしても、壊れるほどのチャレンジが、結果的に誰のためにもならないことを、教育する、すなわち、緩やかに伝える最高の機会が、学校のサークルだと思うのです。
学業と、アルバイトと、サークルと・・・社会人になってからも、仕事と、趣味と、私生活と、、、のように、人生のバランスを学ぶために、教育が必要であると私は考えています。
今回、被害にあわれた学生の方も、そして残念ながら被害者となってしまった学生の方も、これからの人生を見据えて、成長の糧にしてほしいと思います。
学生の皆さん、がんばるべき方向でがんばれ!
最後になりますが、今回の件で、強く批判にさらされている指導者の方についてですけれども、その方にもしかるべき教育が必要であろうと老婆心ながら思うところです。すでに大学生ではありませんので、所属する組織の皆様のご尽力でお願いしたいところです。