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タックルの件を見て思う、人はすべてを成長の種にする、年をとっていても

前回少し触れた大学アメフトの件で、大学生が一人で記者会見を行いました。とても立派に写りました。それをうけるような形で、大学側が、監督、コーチの緊急会見を開いたということでした。
私、今回、仕事をしながらではありますが、こちらの会見、ほぼ全部拝見しました。日大側の司会の方と記者さんとの最後は怒号に近いものが飛び交う、殺伐とした会見でした。ですが、ふと考えてみると、コーチの方は、29歳(メディアによっては30歳とも書いてあります)。監督もまだ62歳なんですよね。常識的に考えれば、先般の学生の方と同じで、まだまだ社会でがんばっていただかないといけない年齢。ずいぶんと憔悴しているようにも見えました。
概ね2時間にわたる会見は、司会の方のすすめ方が若干悪かったこともあって、同じような質問が何回も出たり、監督・コーチから学生の方との対立を連想させる言葉を引き出そうとしているのかなとか、そういう質問もたくさん出ました。
学生の方の会見と比較した時に、受け答えについて、潔く見えないなという印象はありましたが、お話しされていることを冷静にお聞きしてみると、ご自身が発言されたこれまでのことについて、正確に答えようとしていたのだろうとは感じました。
メディアの方々のお怒りはわかるところはあるのですが、監督・コーチにも人権はありますし、コーチに関しては、学生の方とたいして変わらない年齢であることから、少したたきすぎの印象を持ちました。
司会の方のすすめ方に問題がと申し上げましたが、メディア対応について普通の方が普通に対応すれば、似たようなお話になるのではないかとも思い、企業で言えばいわゆる危機管理の弁護士やコンサルタントをきちんと入れないといけなかったのだろうと感じました。
監督は、会見終了後、日大病院に入院されたようですが、監督・コーチともまだお若いので、学生の方と同様、しっかりと今回の件を振り返り、反省し、今回の件を糧として、また社会で活躍いただくようにしていただければと感じました。
年齢が上なので、学生の方ほどカメラ映えはしませんし、爽やかでもないかもしれません。なにか発言しても、もはや信頼感はでないかもしれません。しかし、それでもなお、信じてくれているであろうご家族やお仲間をしっかりと受け止め、ご自身の思う真実を誠実にお話しされることを願ってやみません。なぜならば、再起はそこからスタートだと思うからなのです。
私は、アメフトはあまり存じ上げませんが、昨年度なにがしかの大会で優勝されているとのこと、おそらく監督・コーチとして、ある種奢りがあったのかもしれません。真実は、立場によっても見え方は変わりますし、メディアからは見えないことも多々あるだろうと思います。必要であることをしっかりと行い、成長の糧にしていただきたいと本当に思います。
今回は、本当に不幸な形になってしまいましたが、対岸の火事としてみずに、私たちも今回の件、自分に起きたらどうしよう、という観点で、考えてみたいと思います。